スマホ撮影に限らず一般的に写真をうまく撮るコツで重要な要素のひとつが、被写体に差し込む『光を読む』です。被写体に対して前から当たる光を「順光」、被写体の後ろから当たる光を「逆光」、被写体の横から当たる光を「サイド光」といいます。
これをマスターすれば、料理に関しては、シズル感のある写真が撮れるって言っても過言ではありません。
ご飯を使って「光」を解説
では、日本人の主食のご飯を使って「光の読み方」を説明していきます。
おそらく、日常で光の向きを意識して生活してる人は、ほとんどいないと思いますが、写真撮影においては、光の向きを知る事は重要な作業になります。
POINT① 影が落ちている方向を見る
自然光での撮影の場合、被写体の影の落ち方で、光が差し込む方向を確認します。
下記写真の場合は、被写体の左下に影があるので、2時方向から光が差している(半逆光)ことがわかります。
POINT② 料理写真は逆光や半逆光で撮影
料理写真は逆光や反逆光で撮影するのがベストです。そして、ダメな光は「順光」です。
順光とは、撮影者の後ろから差す光のことで、撮影者の影が料理にかかって被写体が暗くなるケースがあったり、料理がのっぺりして写るからです。
さまざまな光の差す方向から「ご飯」を撮影してみましたので、光の差す方向で写真の写りに違いが出ることを確認してみてください。
見比べてみると、やはりキレイに撮れるのは、逆光や半逆光ですね。
POINT③ 逆光の撮影をよりキレイに
逆光の撮影の場合、影で被写体の手前が暗くなるという弱点があります。
その場合、レフ板や紙などの白色のものを使って影の部分を少し明るく照らすようにすると暗かった部分が明るくなって、よりキレイな写真が撮れるようになります。
このうように、自然光を利用した料理撮影の場合、光が差し込む方向を読み、調整することでよりキレイな写真が撮れることが実感できたと思います。
YouTubeで動画配信しています
基礎編「光を読む」の撮影テクニックについては、YouTube動画でも配信していますので、是非チェックしてみてください。