会席料理の撮影テクニック後編です。(前編はこちら)
【焼物】子持ち鮎塩焼き 生麩田楽 いちょう丸十 牛蒡胡麻和え 栗いが揚げ きのこ和え猪口入れ 鱧南蛮漬け 柿うずら いんげん豆
「焼物」の中には、「焼き八寸」という呼称もあります。「八寸」とは料理を盛りつける器のサイズからきており、8寸つまり1寸(3.03cm)の8倍である約24cm四方の器に盛りつけられたことでそう呼ばれるようになりました。
八寸と呼ばれる料理属性は、先付けの後で出す「前八寸」、献立の中間で出す「中八寸」、焼き物の代わりに出す「焼き八寸」などがあります。
今回の料理で最も気をつけるべきは、カメラレンズの特性による皿の変形です。正面を少し変更するなどして、皿などの歪みを極力抑えた構図を模索していきます。
また、今回の「焼物」は、9種類もの素材を一つの皿に盛り付けられている複雑な逸品ですので、主役をしっかり見極めて全体がまとまるようなアングルやフレーミングが必要です。
さらに、皿の変形(歪み)をカットするフレーミングで違和感を解消して撮影したカットがこちら
【鉢物】さつまいもまんじゅう 鴨そぼろ入り 湯葉あんかけ
鉢物の特徴は、その深い鉢や土鍋に盛られ、しっかりとした味わいの料理が提供される点にあります。
具材は季節によって異なり、春ならば新しい芽吹きの野菜や山菜、夏は涼を取るための食材、秋は新米やきのこ、冬は根菜や鍋物など、その時々の旬を大切にした食材が使用されます。
今回の「鉢物」は、シンプルな盛り付けなので、蓋などのアイテムをうまく活用してみます。
また、正面がハッキリしない料理なので、光の反射具合や見栄えが最も良く見えると思うようにして撮影したカットがこちら
その他の料理
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